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バツレナ3

2010年04月17日 18:25


クルルがこのところの強行軍に耐え切れず熱を出した。
大人でも辛いと思う旅だったから、14歳の少女にはきついだろう。
湖が見える綺麗な街で、何日間か休憩を取ることにした。






レナは宿の一部屋でずっとクルルの世話をしていた。なかなか熱が下がらない。
苦しそうにクルルがうめく。レナはそのたびにやさしくクルルの髪の毛をなでる。
そうすると不思議にクルルが落ち着いて来る。
「レナ」ファリスが後ろからレナに声をかけた。「疲れただろう?おれがかわるから」
「うん。。。じゃあお願い。。」
レナは眠気でふらふらしながらファリスにクルルをまかせてレナは部屋を出た。

あぁー、こんなに眠いのって、ひさしぶりだなぁ。
レナはぼーっとした頭で考えて宿屋の階段をゆっくりと上がっていく。
あ、、氷、あったっけな、、
ファリスは買いに出かけられないし、バッツは今後の予定のことで情報集めだし・・
「んー・・」
レナは眠い目をこすりながら氷を買いに行こうと引き換えして階段を下りて宿の外に出た。
日差しはちょっと傾いてきて、暑さもだいぶ和らいだみたいだ。

氷屋は日中暑い時は大体やってないことのほうが多い。
この時間に出てきたのは正解だったかもしれない。もう少ししたら氷屋もまた開くだろう。
それまでレナは街をうろうろすることに決めた。
そんなに大きな街ではないが、商店が集まるメインストリートはたいそうな賑わいだった。
人が多くてなかなか前に進めない。
レナは人にぶつかっては押しもどされての繰り返しだった。
「あん、、進めない」
レナは進むのをあきらめて近くの露店の脇に座り込む。
氷、買えるかしら。
ボヤーンとした頭で考える。
・・・・
・・・・
・・・・
と。
いきなり腕をつかまれる。

な、なに?
レナがふっと顔を上げると・・・自分を見つめる深く綺麗な青い瞳。
「こんな所で寝てるとさらわれちゃうぜ、お姫さま」
「・・・バッツ・・・」
いつのまにか眠っていたようだ。あたりは大分日が落ちて影が長くなってきた。
そばの露店のおやじも心なしかホッとしたような表情でレナとバッツを見ていた。
「あ、あれ、、私、、」
「眠っていたよ。気持ちよさそうに」
レナは立ち上がりながら、服の汚れを払う。
「よっぽど疲れていたみたいだな」
ごめんな。バッツはレナの顔を覗き込みながら言う。

「ぅうん・・だいじょうぶ」
ちょっと、すっきりした。少しでも寝ると頭がすっきりする。
「よく見つけましたね」レナが照れながらバッツにありがとうというと、バッツは照れくさそうにほほえんだ。
「何をしようとしてたんだい?」
「うん・・・氷を買おうと思って。もうそろそろなくなりそうだなって、思ったの。」
バッツは、青い瞳を軽く見開いた。
「氷、俺買ってもっていったよ、宿に」
「え?!」
「俺もなくなりそうだなって思ったから、調達しておいたんだ。ファリスにさっき届けたよ。」
「まぁ・・」
ちょっとの入れ違いだったみたいだな。バッツが肩をすくめながら瞳で語る。
レナはちょっと微笑んでうなずいた。
「よかった。氷切らさないで」
安心したら、あくびが出た。
そういえば、私昨日あんまり寝てないんだった・・。
「戻るか。俺の用事も済んだよ」
「ええ」
バッツとレナはゆっくりと宿屋の方の道を歩き出した。

日はもう傾いて地面に長い自分の影を作り出す。暑さはすっかり和らいで、ちょっと涼しい風が
二人の間を通り抜ける。
「大分クルルも復活してきたみたいだよ」バッツはレナに微笑みながら言う。「君の看病が
効いたみたいだ」
「クルルががんばったのよ。私はお手伝いをしただけ」
眼下にこの町の湖が広がる。夕日を受けてきらきらと輝いていた。
レナがその輝きに魅入られていると、バッツは微笑んで、レナを促す。「そばに行こう」

きらきらきら。湖の水は光を反射して宝石のように輝く。
綺麗・・レナは頬を紅潮させてつぶやく。
水のクリスタルの力はもうほとんどないだろう。自然界の力は減り、この水もいずれ腐って
いくだろう。でも・・でも。
「綺麗ね」レナはバッツのほうを振り返って微笑んだ。
あぁ。バッツはうなずいた。
「わたし・・」レナはつぶやいた。「クリスタルを復活させる時が来るまで、旅を続けるわ。
絶対に、この世界を守ってみせる。」
「ああ」
バッツも頷いた。

エクスデスとあいまみえる時が近づいていると感じる。それは直感だろうか。肌が、感じるのである。
レナは自分を見つめるバッツの視線に気付いた。それはあまりに真剣で、真摯な瞳だった。
顔が赤くなっていくのがわかる。夕日で色がわからないのがせめてもの救いだった。

「レナは・・この旅が終わったらどうするの?」
「え? ・・私?」レナは小首を傾げた。
「俺・・、故郷に戻ると思う」バッツはレナを見つめながら言う。「親父とお袋に報告して・・」
そこまで言ってバッツは黙り込む。
「そっか・・みんな別の道を行くことになるんだね・・」
レナはバッツを見ながらつぶやいた。

ファリスとレナはタイクーンに戻るとしても、クルルはバル城に城主として戻ることになる。バッツは・・。
「でも、だいじょうぶよ。こんなに強い絆で結ばれているんだから、きっと・・」
レナはそれ以上いえなかった。やはり、さみしいと思う。この戦いが終わったら・・。

バッツはレナをじっと見つめ、言った。
「触れても、いいか・・?」
「え・・・?」
レナの返事を待つ前にレナの細い手をバッツの大きな手が包みこむ。その手は暖かくて、その暖
かさがレナの心までも癒してくれているみたいで。
「バッツ・・」
「レナ。この戦いが終わったら・・・」

バッツは言葉を続けられずに、レナから目線をそらす。レナはそんなバッツを見てやさしく微笑んだ。
「私もバッツのおとうさまとおかあさまに会いたいわ。いいでしょ?」
バッツは驚いて、レナを見つめる。レナはバッツの額に自分の額を寄せる。
「だから、生き残りましょう。私を置いていかないで。」
「・・・あぁ、そうだな。絶対に、生きて帰ろう。」
視線が交差する。もうすっかり日は沈んで夜の闇が二人を包む。

バッツの手が、そろそろと、レナの頬を包み込む。レナは満足げな息を吐く。
レナの甘い香りに誘われるように二人の唇が触れ合った。
ぴりり、と電流が走る。レナの身体中から力が抜けていきそうだった。

もっと、したい。

初めてのキスは羽のように軽やかで消えてしまいそうだった。
鼻が触れ合う。二人の距離が近づく。・・唇が、触れ合う。今度はやさしく・・深く。
あぁ。バッツが声を漏らす。「すきだ・・レナ」
わたしも・・・。レナの言葉はバッツの唇に阻まれて発せられることは出来なかった。
「ずっと、ずっと・・君だけを見ていたよ」

ガラフがのっていた隕石が落下してきたとき、はじめてあったその時から。
砂浜に広がるレナのピンクゴールドの髪の毛をなでながらバッツは言った。そしてまた口付けをする。
「・・ありがとう」
涙が出てきた。嬉しい。
レナはバッツの首に腕を回すと自分のほうに引き寄せて抱き締めた。

ふたりは指をしっかりと絡めあって、手をつなぎ、ときおり見つめあい微笑みあいながら宿屋への道
を歩いていた。
二人を心配したファリスに怒られるのは、目に見えてわかっていたが、この幸せなひとときをもう少し、
味わいたいと思っていた・・。


そして、二人は案の定、ファリスに怒られるのである。


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何年か前に書いたモノ。
ちょーはずかしい。



  はじめにお読みください。
  
  こちらのサイトはFF5・聖剣3・彩雲国物語の二次創作小説サイトです。
  カップリングはバツレナ・デュラリー・燕秀がメインです。
  (それ以外はあんまりありません)
  かわいいくらいのエロあります。閲覧は自己責任でお願いします。
  
  上記ゲーム等の版権元様とは一切関係ありません。
  

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