FC2ブログ

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バツレナ4

2010年04月24日 22:57

タイクーン城。大広間。
今夜はここでタイクーン至上最も盛大なパーティが開かれるはずだ。
皇女レナの帰還と、何年も前に行方不明になっていた第一皇女・サリサが戻ってきたの
だから。
右も左もお祭りモード。行き交う業者や人々のざわめきでタイクーン城は久しぶりに
盛り上がっていた。





バッツはその様子を一人離れた所でのんびり見守っていた。
タイクーン城内に作られた太陽の光あふれる中庭からその様子をあくびをしながら
みてる様子は忙しく働いている人たちにとってはうらやましい限りな姿である。
ファリスもレナもクルルもどこかに行ってしまった。
女の身支度には時間がかかるものだ。
バッツはあくびをかみ殺しながらどうやって時間をつぶそうか悩んでいた。
街に、行ってみるか。
バッツはひとり、街に向かってゆっくりと歩き出した。


「どーすりゃいいんだ?これ」
バラの香料入りの湯舟につかりながら、ファリスはぼーっとぷかぷか浮かぶばらの花から花びらを
毟り取っていた。
正直、小さいころの記憶なんてさっぱり無い。覚えてるのは父親に抱き上げられた時の腕の感触と
母親の笑顔をおぼろげに覚えているだけだった。
「レナがおもらししたこともあったっけな。」
いつかバッツにばらしてやろう。意地悪な笑みを浮かべながらファリスは思った。
進みそうで全然発展しない妹姫と英雄の息子の関係を心配しているのである。
「これも妹を思う姉の愛情だってね」
ファリスは湯船から立ち上がるとタオルを取って自分の身体に巻きつけた。
そばに控えていた女官たちがいそいそと出てきてファリスのアメジスト色の髪の毛の水気を切る。
ファリスは瞬く間に下着を調えられ、別の部屋に移動する。
人にかしづかれるのはなれているが、ここまでになるとさすがに苦笑する。
よく、レナはまっすぐにそだったよねぇ。。。
ファリスはバラの香りにあてられてボーっとした頭で考える。

「いかがでした?」
女官頭のジェシカがファリスにたずねる。
「あー、けっこうなお手前で。。。」
ファリスはちんぷんかんぷんな答えをして、自分で受けてしまった。
「何を笑っておいでなのですか」
ジェシカはピシッと言い放つ。ファリスは肩をすくめてレナはこの人の教育がしっかりしていたんだな、とおもった。
「ねー、ジェシカー」
「なんですか?」
「レナって、処女だった?」
ぶっ。礼儀にうるさいジェシカが吹きだした。
「な、な、な、何をおっしゃいますか・・!」
「普通のあの歳で王族が婚姻関係結んでないんって、おかしいだろ?」
ファリスは平然とした顔で言い放つ。
「でも、タイクーンは規模が大きいからなー。つりあう相手じゃないとって、父上が思ったのかも」
ジェシカはまじまじとファリスを見る
「確かにそういう話はたくさんありました。。おっしゃるとおり父上様がお認めになりませんでした」
「ふーん」
ファリスの顔に化粧が施され、頬に赤い紅をのせる。
「しかし、レナさまはどこぞに気にいった殿御を見つけられたのかしら。。」
ジェシカは独り言のようにつぶやく。
「最近、ほんとにお綺麗になられた・・」
それをきいて、ファリスはにまり、と笑みを浮かべるのであった。


レナはぼぅっと、窓の外をみていた。
窓からは城の中庭が見える。日差しをさんさんと浴びて花壇の花は育ち、大理石のベンチは光を反射して
きらきら輝いていた。
今までそこに手持ち無沙汰に座っていた青年のぬくもりは、とっくに消えているだろう。
「・・・・」
レナは今日何度目かのため息をついた。
城に帰ってきたことは嬉しいが、何かがちがう。何か違和感がある。
バッツたちと旅をしている間に自分の中の何かが変わってしまったのであろうか?
自分のことは自分でやるようになったし、かしずかれて生活しなくなった。心が強くなり、余裕が出来た。
城の生活は、単調すぎてつまらない。
外を知らなかった、レナ姫。井の中の蛙だったレナ姫。
世界を見た。人々を見た。こんな悲惨な状況ではあるけれど、必死でたくましく生きている。
私はお城にとらわれているだけの人生でいいのでしょうか?
私にも何か出来ることがあるはず・・・。
レナはそう思ってため息をついた。
バッツがうらやましい。
目線は自然と彼がさっきまで座っていた大理石のイスにうつる。
自由で、束縛されなくて、思ったとおりの生き方をしている。
そんな個性、周りにはいなかった。いつもレナ姫、レナ姫と、周りを取り巻いていた。
昔は、それでよかったんだと思える。でも、いまは・・・?
何をするべきなんだろう。クリスタルの戦士の役目はいつか終わる。
終わった後にどうするんだろう。
レナはまたため息をついた。

「レナ様」
扉の方から声がかかる。
知らぬ間ににじんでしまっていた瞳をこすり、レナは「はぃ」と返事をする。
ジェシカがゆっくりと近づいてくる。
「まぁ、お化粧がにじんでいらっしゃいますわ。」
ジェシカは目ざとく見つけ、いらっしゃいませ、とレナをイスに座らせ、化粧を直す。
「・・・ほんとにお綺麗になりましたね」
ジェシカはレナの顔をやさしい瞳で見つめる。
「お母様にそっくりですわ」
レナはちょっと顔を赤らめる。あこがれのお母さま。
恥らうレナをみて、ジェシカは微笑みながら聞く。「どこぞに、レナ様の心をとらえた殿方がいらっしゃいましたか」
レナははっとジェシカの顔をを見つめる。みるみるレナの顔が赤くなってくる。
「そのとおりのようですね」
「ちがいます!」
レナは高く結い上げている髪の毛が解けそうな勢いで首を振る。
「まぁ、まあ、おぐしが」
レナは泣きそうな顔になって、うつむく。
「いいんですよ、レナ様。当然のことです。」レナの髪の乱れをやさしく直しながらジェシカは言う。
スキ?スキなのかな?私?彼?自由な生き方?私がしたいこと?
「・・・女は」ジェシカは言う。「殿方によってしか、美しさは引き出されないのですよ。」
恋をすることはいいことだ。自分をきれいにし、周りに幸福を与える。
「でも、相手におぼれるのはよくありません。相手まかせでいことは何もないのです。
自分を見失わなければ、恋は素晴らしいものです」
「・・自分を見失わない?」
「ええ、サリサさまは良い見本です。あの方は自分が何をしたいのか、なにができるのか。
よくわかっておいでです」
しばらく見ない間に、ずいぶん大人になられた。ジェシカは思う。
レナは、今不安定な所があるが、きっと自分の道を見つけるだろう。
あのバッツとかいう青年はレナ様の助けにきっとなってくれるだろう。
「ご相談してみてはいかがですか?自分の行くべき道をまよっておいでならば・・・あのバッツとやらに」
レナの顔がまた紅潮してくる。
「恋をしていらっしゃるのでしょう?」ジェシカは意地悪っぽい瞳でレナの心を見透かす。
本人もまだ気付いていないような心の変化をずばりと言い当てる。
レナはうつむいて黙り込む。
「いじめるのはここまでにしておきましょうか」ジェシカはふっと微笑んで、いった。
「レナ様の不安が取り除かれますようにお祈りしておりますわ」




ー----------------


続きます。


  はじめにお読みください。
  
  こちらのサイトはFF5・聖剣3・彩雲国物語の二次創作小説サイトです。
  カップリングはバツレナ・デュラリー・燕秀がメインです。
  (それ以外はあんまりありません)
  かわいいくらいのエロあります。閲覧は自己責任でお願いします。
  
  上記ゲーム等の版権元様とは一切関係ありません。
  

最新記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。