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デュラリー7

2010年05月23日 00:32

73. 壊れやすい



「殿。ローラントの姫君が到着しました」
「・・・殿なんてやめろ。気持ち悪い」
ホークアイはうるさそうに兵士を追い払うと、手早く身支度を整え始めた。
手櫛でさっと黒髪を整え、絶妙に前髪を一ふさ垂らし、襟を整え、女性が好む香りをつけた。
昔から伊達男だったが年を重ね、より一層魅力的になったようだ。
最後に鏡を見て全体をチェックし、部屋を出た。





ローラントからリースが輿入れしてくる。
その報告がホークアイにもたらされたとき、本当に小躍りして喜んだ。
ずっと、想っていた女だった。
彼女の心の中にいる男のことは、感情から消した。
リースが自分のものになる、という喜びのほうが勝った。
ホークアイはリースに会うために足を速めた。

「やぁ!リース!」
ホークアイはソファから立ち上がろうとするリースに座るように合図して隣に腰掛けた。
「久しぶりだね、最後に会ったのはいつだっけ?」
「いつだったかしら?」リースはかすかに笑みを浮かべて言う。「忘れてしまったわ・・」
「冷たいな」ホークアイは微笑んだ。「きれいになったね」
リースはありがとう、と微笑んだ。
「これからは、独り占めできる」
ホークアイの言葉にリースはかすかに眉を寄せる。
リースは何も言わずに微笑んで視線を窓の外に向ける。

抜けるような青空が広がっていた。リースはフラミーを思い出した。神の子であるフラミーは今もどこかの空を飛び回っているのだろうか。
リースの青い瞳に涙がにじんだ。
鳥になりたい。ここから飛んでいきたい。
風に乗って、空を飛んで、目指すは・・草原の国。
「俺は、君の心には住めないかな?」
リースの思考は急に現実に戻った。
目の前に表情を曇らせた男。
男の手はリースの細い手を握り、そのまま唇に付けた。
「君の心に入りたいんだ」
リースはどうして良いかわからずに顔を伏せた。

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鳥になりたい姫。



  はじめにお読みください。
  
  こちらのサイトはFF5・聖剣3・彩雲国物語の二次創作小説サイトです。
  カップリングはバツレナ・デュラリー・燕秀がメインです。
  (それ以外はあんまりありません)
  かわいいくらいのエロあります。閲覧は自己責任でお願いします。
  
  上記ゲーム等の版権元様とは一切関係ありません。
  

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