FC2ブログ

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

デュラリー8-4

2010年08月04日 22:49

7.


デュランの唇が離れたとき、リースは頬を染めてうつむいた。
金色の髪がリースの顔を縁取る。
うつむいたリースを見て、デュランははっとしたように、リースの体を離した。
手に残る彼女の感覚が・・熱い。



「ごめん・・俺・・」
デュランはリースの反応に戸惑い、焦った。しかし、リースがどう思うとしても、今だけでいい、リースを俺のものにしたい。
ずっとうつむいたままのリースを、そっと抱きしめた。リースは少し体を震わせたが、抵抗はしなかった。

「俺、あの頃から、あんたが好きだった」
リースははっとして顔をあげる。デュランはリースの体を離してリースの瞳を見つめる。今にも涙が落ちてきそうだった。

「気付いてた?」
リースは首を振る。
「あの頃は世界を救うのが目的で、ぜんぜん自分のことなんか考えてないけど、いつもあんたと、シャルロットには感謝してた。俺はぜんぜん子供で、何にもわかってなくて、ただつっ走ればいいだけって思っていた男に、・・でもプライドは人一倍高くて・・。そんな俺に緩やかに進むべき道を示してくれた」
「そんな・・」
「いや、本当だろ?子供だったよなぁ」
デュランは恥ずかしいのか、にやりと笑う。

「でもリースも、あん時はどうしても男としか見れなかったぜ?!腕っ節が!」
「まぁ!ひどい!」
「うわ、冗談だよ!」

リースが振り上げた手を軽くつかみ、リースの腰を抱え込むように支えると、リースの体は簡単に後ろへ倒れこむ形となった。ベットだったから、やわらかく布団が受け止めてくれたが、いまリースの体の上にはデュランが乗っている状況。リースは思わず顔を赤くして、身を硬くした。

「でも、旅が終わることになって」デュランはそのままの姿勢で言う。「鈍い俺でもさすがに気付いたよ。リースはすごくきれいになったなって。だから、旅が終わったとき、ちゃんと言えばよかった・・。でも、また必ず会えるって思ってたんだ」
10年もたったけどね。デュランはやや自嘲気味につぶやいた。
「それからの日々は・・まぁいいや。司祭様にマナの神樹を託されている旅の途中でこんな自分勝手な感情なんて・・とは思うけど」
俺も大人になったな・・。デュランは腰を支える腕に力をこめてさらにリースを自分のほうに引き寄せる。
リースは抗議めいた弱々しい声を出すが、もうデュランに抵抗する余裕がない。


******


デュランの瞳を見つめ、声を聞くだけで、心の奥がじんじんとしびれてくる。
(・・デュランがこんなになっちゃってるなんて、思わなかった!)
10年前のデュランは本当にわがままな男の子で、年上だけど弟みたいな位置付けだった。
一度へそを曲げるとしばらく機嫌が戻らないし、女の子ともまともに話せもしなかったし、力ばっかり強くて感情の細かいところなんて全然なかったし!

でも、そんなデュランが気になっていたのも、事実。
旅が終わるころには、離れたくないという気持ちになっていた・・。

でも、デュランに伝えることもできず、今言われているみたいに告白されることもなかった。

ローラントに帰ってから、国の復興はそんなに簡単なものではなくて。
忙しさの中に自分の心を封印してきた。
何百回も婚約や結婚の話が出て、そのたびにエリオットを理由に自分の幸せを求めることはしなかった。
(ううん、考えたくなかったのだわ)

ナバールにすごく魅力的な男の人がいた。
私と同じくあの時の戦いで美獣を追っていた人。とても優しくてきれいな人で、私のの思うことはすべて察してくれた。
この人なら・・。私も大丈夫な気がする・・。
そう思ったときもあったけど・・。
でも、どうしても。


*******


「リース」
青い瞳からは涙があふれていて、デュランは困ったように彼女の涙をぬぐう。
こんなに泣かれていても、拒絶はされていないし・・。デュランは迷った。
船はゆっくりと動いている。
明日の朝には岸に到着するだろう。
パーティの喧騒もここまでは届かない・・いや、もう終わったのか?
今は、ふたりの体温と、言葉と感情しかなかった。

リースがゆっくりと半身を起こした。
デュランの腕は腰を支えたままだが、リースはデュランと目線をあわせる。
「リー・・」
デュランは最後まで言葉をいえなかった。
リースはゆっくり微笑むと、ゆっくり、デュランにキスをした。

最初の触れ合うようなキスではなく、もっと深く、もっと長く、・・でもとても優しく。

デュランはリースとのキスで力が抜けそうだった。
すごく刺激的で、まるではじめてのキスをしているような感覚になっているのだ。
背中がしびれる。

「ん・・」

リースが思わずあげた声にデュランは我に返る。
腕に力を込め、リースの上になるように体勢を変えた。
もう、涙はない。

リース。
喉が震え、声がでなかった。
はい。
リースが微笑み、頷く。

ゆっくり、震える指でリースの服のボタンをはずしていく。

(俺、どうにかなっちゃいそう。)

と。

ガンガンガン!!
突然ドアがすごい勢いで叩かれた。

「リース様!」
「ライザ!?」
リースは思わずデュランを押しのけて飛び上がる。洋服の前を合わせ、ドア越しに幼馴染のアマゾネスの名を呼ぶ。
これからという大事なときに・・デュランはぼーぜんとしてベッドに突っ伏す。

・・リース様のお姿が見えなくなったので・・
・・大丈夫よ、私はずっとここにいたわ・・
かすかにふたりの会話が聞こえる。
デュランが恨めしそうにドアの方を見ると、ライザもデュランを睨んでいた!
「・・姫様にもしものことがあってしまっては一大事ですからっ!」
わざと大声で言っているのがわかる。

(くそ・・俺に言うな!)
デュランは沸き起こる怒りをどこにぶつけるべきかと考えていた。
やがて扉が閉まり、リースがクスクスと笑いながらデュランの足元に座る。
「邪魔が入っちゃいましたね」

気分がそらされてしまったのは、確かなようだ。
明日は、マナのの聖地に上陸する。


8.


聖都ウェンデルは祭りの後の静けさか、とても穏やかな日々をすごしていた。
司祭専用の小さな庭の手入れをしながら、シャルロットはなぜかうきうきしていた。
「天気もいいし、もう、さいこーう!」
はちみつ色の髪の毛を後ろで一つに縛り、鼻歌を歌う。

シャルロットの周りには小さな鳥が集まってきた。口々にかわいらしい声を出してさえずる。
「なーに、あんたたち、えさは今日持ってきてないわ。あっ、こら、だめよっ、新芽を食べちゃだめ」
小鳥をやさしく新芽から遠ざけながら、シャルロットはさっきまでのうきうき気分がどこかへ行ってしまうような胸騒ぎを感じた。

(・・なに・・?)

シャルロットは彼女用にデザインされたピンク色の愛らしい法衣を翻し、遠く、一点を見つめる。
鳥たちはシャルロットの様子に恐れをなして飛び去った。

空が一瞬、藍色になったような感じがした。
普段どおりだけど、さっきまでと、何かが変わった。

「もしかして・・」
シャルロットは走った。
司祭のいる部屋へ。


中庭を通り抜け、回廊を抜け、大聖堂を通り越し、司祭がいる部屋の前に着き、さすがに静かにそっとあけると。
窓辺にたたずむふたりの人影。一人はヒース。もう一人は・・。

シャルロットはたまらなくなって、駆け出した。

「おじいさま!」
シャルロットは光の司祭に飛びついた。
「シャルロット」
司祭はシャルロットを優しく受け止めながら、言った。

「彼らが、樹を植えたようだ」

シャルロットは頷いた。

「わたしの」司祭は優しくシャルロットの頭をなでながら言った。「与えたもう一つの問題は解けたかな」
そして、司祭はにこやかに笑う。


風が変わった。
マナの樹があったところに司祭から授かった神樹を植えたとたん・・。
久しく忘れていた感じがする・・一瞬、マナが復活したのかと思われるような強烈な波動を受けた。
この細い樹はこの土地に根を張るだろう。
そして、マナの樹になるだろうか。

「デュラン」
リースはデュランの腕を取る。
「・・リース」デュランはリースの肩を抱き寄せる。「司祭が俺をここにこさせた理由がわかったよ」
「えっ・・なに?」
「それは・・内緒」
リースは目を点にしてデュランを見た。
「ひどい・・!」
デュランはひとしきり笑ったあと、リースを抱き寄せた。

「戻ろう」

デュランのささやいた言葉にリースは顔を赤らめながら頷いた。


-------------------


超日にちが空いちゃいました。
スンマソン。

これ以降の話は基本的にR+な感じなんですけど。
未完成です。
どうしましょうかね。
載せますかね?







  はじめにお読みください。
  
  こちらのサイトはFF5・聖剣3・彩雲国物語の二次創作小説サイトです。
  カップリングはバツレナ・デュラリー・燕秀がメインです。
  (それ以外はあんまりありません)
  かわいいくらいのエロあります。閲覧は自己責任でお願いします。
  
  上記ゲーム等の版権元様とは一切関係ありません。
  

最新記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。