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バツレナ9(R+)

2011年02月06日 22:49


これが最後になるのかもしれないわね。
と、レナが言った。
旧知の仲間の元に帰るのも、城の家族同然の人達に会いに行くのも。

ふたりは、そのどちらももう無かった。
お互いの故郷は無に飲み込まれ、ふたりの共通点はそこだけだった。
戦いを前にして姉と少女はここではない、自分達が安心できる所へ、つかの間の休息を。

だが、ふたりはその必要もなかった。
何も無い、ただ自分だけ。
ただお互いだけ・・。


ふたりが、そういう事になるのも時間の問題だったかもしれない。
お互いが寂しさと人恋しさと故郷の懐かしさを、同じ境遇の人間に求めたのだ。
誰も二人を知らない、そんな奥まった場所に身を潜めるように。ある湖のほとりにいた。クリスタルの均衡が崩れ、自然、生命、空気、何もかもがその力を衰えさす中で、まだここはましなほうだった。
湖岸の高台にぽつんとある宿。かつては裕福な人間達が夏の避暑に通っただろう面影がいたるところにあり、調度品も高そうなものばかり置いてあるが、もちろん今そのようなものに目を向ける人間がいるわけでもなく、かつての栄光を思い嘆いているかのように佇む。しかし部屋としては申し分なく、今まで泊まったどの部屋よりも良かった。当時の盛りを思うと明らかに質の落ちたサービスではあるが食事が出来る事と余計な干渉と詮索をしてこないだけでふたりはありがたいと思った。
部屋は大きな窓から続くバルコニーがある大きな部屋。ふたりで泊まるには十分すぎるほど。

綺麗ね。レナが湖に沈む夕日を見ながら言った。
景色は、自然は変わらずそこにある。ただ、なんと大きく、そして脆いものか。
この時期の夕日は沈むのが早く、あっという間に藍色が広がり、黒に変わる。今日は新月。夜の闇はすべてを飲み込み、さっきまでの感動を恐怖に変える。
どのくらい窓辺にいたのか気付かないほど、時間は早く過ぎて。しかし肌寒さが耐えられなくなってきたとしても、レナはまだ窓辺に立ったまま。何かも考える振りをして。
バッツはそんなレナに気付いていたが、あえて自分から近寄るわけでもなく、赤々と燃える暖炉の傍で宿にある貸し本のページを何とはなしにめくっていた。ただし内容が頭に入るわけでも無く、これからの行動を迷っているように見えた。


お互いのそんな行動はお互いに筒抜けで。


ため息をついて本を閉じ、その本をテーブルに放り投げた。
意外に大きな音は窓辺のレナにも届き、体はびくっと反応する。見ていないふりで、その注意はもちろんバッツに向いているわけで。
バッツは長い足をテーブルから下ろすと、ゆっくりとレナのもとへ。窓の外を見ているように顔をそむけ続ける彼女の肩にかかる髪に触れる。
肩を震わし、観念したかのように振り向くレナ。視線は彷徨ったがバッツの目を真っ直ぐ見つめる。暖炉の炎が窓に反射した少しの明かりでレナもバッツもお互い瞳に宿る不安を感じ取る。バッツの瞳には期待、高揚、不安、動揺、歓喜、様々な感情がざわめいていて。たぶん自分も同じような表情をしているんだと思った。

お互いがお互いの手をとる。
お互いの手の冷たさに少し驚く。
どちらかが顎を上向け、どちらかが誘うように動き、どちらかが頬に手を添える。薄い影が揺らめき、重なる。
最初は遠慮するように、気持ちを確かめるように、軽く触れ合うだけ。その度にぴりぴりと背中に高揚感が走る。伏せたまぶたにそっと触れ、唇を軽く噛み、視線を合わせ、微笑み、今度は深く。
漏れる吐息、くぐもる声。普段見せない男の情熱は、レナのかろうじて残っている理性を溶かしてしまいそうに強い。
力強い男の腕が、手が、壊れ物を扱うように触れ、抱きしめ、ああ、と声を漏らす。耳元で囁かれた言葉。


どうして、恋をすることを憶えたのかな?


絹のシーツに寝かされ、服をゆっくり脱がされ、夜気に素肌が触れる。暖炉は遠く、空気は冷たいが寒くは無かった。
深窓の姫君だった時に比べて肌は日に焼かれ、荒れ、手入れも満足にできていない自分の体を男の目にさらすのは恥ずかしかった。こういうときがくるのは完璧に作り上げた政略結婚をする時だと言われ続けてきたから。そういう整えられた体を殿方は好むと、実際そう思ってきた。なので白い胸を日に焼けた腕で隠したのは羞恥であったが、裸を晒している意識とはまた別の羞恥であった。
せめて姉みたいに均等に日に焼けていたら。
最後に一番小さな布が足から抜けた時、レナはバッツにくるりと背を向け、自分の体を抱きしめるように小さくなる。
どうした?その背をバッツが覆いかぶさるように抱きしめる。怖くなった?
しかし、手は確認するかのように体の線をなで、伝い、二の腕で止まり、さする。バッツの手が動くたびにレナの体は震える。初めて触れられる喜び。しかし。
自分の体が恥ずかしいわ。レナは小さな声で呟く。
一瞬、バッツは何を言われたのか解らず瞳を瞬いたが、やさしくレナの体を振り向かせ、瞳を伏せるレナの頬にキスをし、言う。レナの体は魅力的だよ。ゆっくり、胸を覆っている腕を取る。
尚も体を見せまいと軽く抵抗するレナにバッツは悪戯っぽく笑い、囁く。


超、エロい、レナの体。隠されているだけでも欲情する。


驚いて顔を上げるレナの文句は唇で塞ぎ、口内に舌を差し込む。
ひどい。開放されて最初に出たレナの言葉。しかし、バッツの少し照れた色が滲む青い瞳に真っ直ぐ見つめられると、レナは黙るしかない。


「好きなんだ。君のことが。だから隠さないで、すべて見せて」


ひどい。卑怯だわ。そんなこと、今言うなんて。
レナは体を開く。


愛撫は優しく、こんなに敏感に肌という臓器が今この瞬間に自分の意思と関係なくすべてを感じ取ろうとしているなんて驚きだった。ただ指で撫でられるだけ、触れられるだけ、唇で吸われ、舐められ、、そんな感覚が新鮮だった。
自分ではない物が入ってきた時も、世間で聞いていたような痛みもそれほどでもなく、下半身が自分の感覚では無い物が詰まっているような、変な感じであった。なぜ、この行為が人間を幸福にしたり、破滅に落としえるような危険なことになるのか、理解は出来なかった。
ただ・・理性では無い、本能の奥まった部分、初めて女性として開花した意識は無意識の中で、何度も男を求め、締め付け、男の吐息、声、脳に響くような甘い疼きを求めるのだ。
男はただ女の中で動き、擦れ、射精の一瞬だけ、気を吐くように快楽に浸る。女は受け止め、抱きしめ、キスを返し、震える背中を撫でる。


・・どうして、恋をすることを憶えたのかな?


レナは湖面の輝きを映す天井を見上げながら呟いた。


・・知らずにいれば、きっと今も笑えたのに。


喪失感はたいしたことではなかった。
ただ、自分の無垢は去ったのだと、涙が落ちた。







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レナさん初体験。
ちょっとロマンチックにしてみました。

実際バッツさんとはこんなにロマンチックにできない妄想もあるんですが、あえて。
20さいなんてせいよくの権化だから猛獣のように襲いかかりそうだよね!

ここは書きたかった部分。もっとエロいの、も、あるにはあるが、だ。


ちょっと続きもある。


が。
また今度・・。


ちなみに呟く部分は服部祐民子さんの「恋」という歌の歌詞からお借りしました・・。
もう歌手活動は休止されていますが、心に来るストレートな歌を書かれた人です。良く歌を聴いて泣いたなー。








コメント

  1. マクロ | URL | -

    Re: はじめまして

    >とぇとぇ 様
    わぁぁ!はじめまして!
    お言葉ありがとうございました!こんなのろのろブログに足を運んで頂きしかもコメントまで・・!
    嬉しくて涙します・・。
    更新ペースはおそいですが、まだまだバツレナいきますので、また遊びに来て下さい!
    コメントありがとうございました!

  2. とぇとぇ | URL | -

    はじめまして

    いつも拝見させてもらっています。
    バツレナ大好きなので、よくネット徘徊していますが、久々に新しいお話し
    読めて嬉しかったです!
    これからも楽しみにしています!!

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  はじめにお読みください。
  
  こちらのサイトはFF5・聖剣3・彩雲国物語の二次創作小説サイトです。
  カップリングはバツレナ・デュラリー・燕秀がメインです。
  (それ以外はあんまりありません)
  かわいいくらいのエロあります。閲覧は自己責任でお願いします。
  
  上記ゲーム等の版権元様とは一切関係ありません。
  

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