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デュラリー2

2010年04月07日 23:51

「あいつら、だいじょうぶかな?」
暗い洞窟の中で、デュランがつぶやく。
光の精霊の淡い光に、彼の白銀の鎧が輝きを増す。
「あいつらって?」シャルロットがふよふよと浮く光の精霊をつつきながら言う。
「ホークアイたち、か?」
ケヴィンが後ろを振り返りつつ言う。
「しんぱいしょうでちねぇ。デュランしゃんは」
シャルロットがはふぅとため息をつきながら言う。
彼女と出会ったのは結構昔のような気がするが、その体格と、言葉使いは変わっていない。「ホークアイしゃんがいるからだいじょうぶでちよ。・・・むむ??あるいみあぶないでちね・・。ケヴィンしゃん、ヤミのオーラでまくりでち」





「えっ、そ、そう??」
といって、自分のにおいをかぐケヴィン。
「においじゃないでちよ・・」
デュランたちはとある洞窟の中にいた。ある重要なアイテム探しなのだが、道が二つに分かれていたのだ。
仕方なく、デュランは二手にパーティを分けた。
「今考えたら」デュランは歩きながら腕を組む。「回復魔法使えるやつあっち、いないジャン」
もう片方のパーティはホークアイ・リース・アンジェラである。
「・・・・」
沈黙。
「・・・~~~~ぃ」
ん?
「・・・・・~~~~~ーィ」
「声?」
遠くで声が反響している。人がいる?!
「・・・なんだ?・・人か?」
「・・・でちねぇ」
ケヴィンが構える。気配が、近づいてくる。でも、魔物ではなさそうだ。
「おばけでちか・・」
シャルロットが低くつぶやく。前でケヴィンがちょっと、震えた。どうやらお化けは苦手らしい。
あかりが、先の方に小さく見えた。そして!
「ちかづいてくるぅううう!」
シャルロットが悲鳴に近い声を上げる。光の玉はどんどん大きくなって・・・こっちに向かってくる!
「ぎゃぁぁぁぁ~~~ぁぃあ」
シャルロットはあわててデュランの後ろに隠れる。
「なんだ!なんだ!!」
光がぴたっと、と・ま・る・・!!
「あはは!びっくりした!?」
そこからはいつも聞きなれた声。
「アンジェラ?!」
光の後ろから出てきたのは、アンジェラ。しかし、一人である。
「どーした?!アンジェラ!」
ケヴィンがびっくりして聞く。
「いやー、みち迷っちゃってさ」アンジェラは自慢の髪をかきあげながらあっさりと言う。「ホークアイたちを探してたのよ」
「このさきでつながってるんでちかねぇ?」シャルロットがかわいく首をかしげながら言う。
「んじゃあ、こっちの道は間違いなのかねぇ」
デュランがアンジェラの来た道をみつつ、悩む。
「さぁ?でも、あたしが来た道も結構分かれ道が多かったから、なんともいえないわよ」
「偶然って、やつ??」ケヴィンが言う。
「そーみたい、ね」アンジェラが肩をすくめる。「でもよかったー。あたしだけじゃ不安だったのよー。いつ魔物に襲われるかと」
「アンジェラしゃんならてきのほうがにげるでちよ!」がははと笑ってシャルロットが言う。
「・・どういう意味?」
「・・・みゅー。ごめんなしゃいでち・・・」
シャルロットの襟首を離しつつ、アンジェラ。
「どう?デュラン。あたしこっちにいてもいいよね??」
「ああ。いまから戻れなんていえねぇし」
「やった」
「じゃあ、向こうは、ホークアイとリース、だいじょぶかな?」
ケヴィンが言う。
あ、そうか。
デュランがはた、と気づく。向こうは二人きり・・・。
「あのスケベ、リースに何かしなきゃいいけどな」
苦笑交じりにデュランがつぶやいた。
「あはは!それすごいジョーク。いくらホークアイでも」
と、アンジェラは笑うが、デュランの心は一抹の不安をぬぐいきれないでいた。
彼は闇、彼女は光だ。


「アンジェラーーー。どこですかーーー」
リースの声がこだまする。
こちらは残された二人。光魔法を使えず、明かりはもっぱら岩に群生している光ゴケのみ。明かりが頼りない。
「ウィスプまで連れて行くことないのになー」
ホークアイがリースの先導をしながらつぶやく。闇に慣れている分、闇の中で目が利く。
「仕方ないですよ。ウィスプもマナの強いほうに流れますからね」
何とかホークアイを見失わないようについていくのがやっとだ。リースの足つきは頼りない。
張り出した岩肌にリースは躓いた。この狭い洞窟ではただでさえ邪魔な長い槍が突っかかる。
「あいたっ」ホークアイをちょっと刺してしまったみたいだ。
「あっ、やだ!すいません」あわててまんまるドロップを取り出す。
「あ、いいよ。別に。これくらい平気」
まんまるドロップを差し出そうとしたリースの手をとり、指を絡める。
あっ、と小さく声を上げるリースに対して、ホークアイは「このほうが、安全だろ」と笑う。
槍でホークアイの尻を突き刺したリースは何も言えず従った。引っ張られるようにあるいていく。
「アンジェラも、たぶんデュランたちと一緒にいるんだろな」
「・・・ならいいですけど・・」
この明るさじゃ、宝物探しも無理だろうなぁ、とホークアイは考える。
「大丈夫、目はきくよ。アンジェラの香水の匂いを頼りにやつらと合流しよう」
ちぇっ、なさけなぇ。光がないと何もできないか。ホークアイは心でつぶやく。
一瞬、白銀の鎧をまとった男の姿が浮かぶ。
「ウルセ」
「え?なにかいいました?」
なんでもない、ホークアイはぶっきらぼうに言う。
「あの・・・」リースがためらいがちに声をかける。
「ん?なに?」
「手、離していただけますか・・?私、大丈夫ですから・・」
「・・・・」
ホークアイの足が止まる。リースの足も止まる。
「やだ」さらに固く指をからめる。「やだ、リースは、俺と手をつなぐのはいやなの?」
「そんな・・」
リースの顔が困ったようになるのが、暗闇でもホークアイにははっきり見えた。
ちくり、ホークアイの胸が痛む。
「あいつとは、手をつないでいたのに・・?」
リースの顔にみるみる赤みが差す。
「そそそんなこと・・」
「しってるんだ、俺」
あわててつないだ手を離そうとするリース。そんなリースの手を話すまいとホークアイは両手で押さえる。
「な、、なん、、、」
「やっぱり、あいつじゃないと、だめか?」
ホークアイの真剣な瞳に射られそうになり、リースは目をそらす。
「俺の目、見てよ」
ホークアイの手がリースの手を離れ、ほほを包むように顔を覆う。リースのほほは冷たかった。
ゆっくり顔を近づける・・。
リースは反射的に体をすくめる。
「・・・・!」
「・・・・」
ホークアイはリースの反応を見て、ちょっと、眉をしかめた・・。
あぁ、やっぱり。俺はかなわないんだなぁ。
そして、苦笑した。
「・・・ホークアイ・・」
リースがちょっと気を抜いたその時、
ちゅっ
リースの額にキスをした。
「あっ」
「あはは、俺の勝ち!」
ホークアイはリースから離れると、また歩き出した。
「あ、そうだ」ホークアイは立ち止まる。「やっぱりまんまるドロップ、頂戴」
「え、、あぁ、どうぞ」
「サンキュ。リースに傷物にされっぱなしじゃなぁ」
「やだ!もう・・・」
暗闇の中に二人の声が響く。

その後、デュランたちと無事合流したのは2時間後。
「リース、無事か?」
デュランが出会ったころとはまったく別のやわらかい笑みを向ける。
リースは、デュランににっこりと笑いかけた。


end


  はじめにお読みください。
  
  こちらのサイトはFF5・聖剣3・彩雲国物語の二次創作小説サイトです。
  カップリングはバツレナ・デュラリー・燕秀がメインです。
  (それ以外はあんまりありません)
  かわいいくらいのエロあります。閲覧は自己責任でお願いします。
  
  上記ゲーム等の版権元様とは一切関係ありません。
  

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