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バツレナ2

2010年04月07日 23:57

レナはふと眠りから覚めた。
となりで眠っているファリスのいびきで起きてしまったのか、それとも、新しい世界に
緊張して深く眠れなかったのか。。
体が熱い。しばらく眠れそうに無い。。。
ため息をついてあたりを見回す。





「あれ・・・」
見張りをしてくれているはずのバッツの姿がいない。
「どこに行ったのかしら・・」
あたりを見回しても物音一つしない。聞こえるのは波音だけだ。
相変わらずファリスは高いびきで起きそうも無い。
レナはファリスを起こさないようにそうっと毛布を剥がし、靴を履く。
そして姿の見えないバッツを探そうと歩き出した。

どこいっちゃったのかしら。
レナは冷えてしまった手先に息を吹きかけながら温める。
バッツは最近一人で考えることが多い。
ガラフがいない今、進路を決めるべき決断を下すバッツの責任は重い。
知らず知らずに決まってしまった旅を続ける上での役割分担に重圧を感じていないか
とレナは不安だった。
バッツは元からあまり人に相談するということはしない。ほとんど自分でできどうなこと
なことは一人でやってのける。
レナにっとっては、それがもどかしくもあった。
「仲間なのにね・・・」
レナの言葉は闇の中に消えていった。

バッツは砂浜にいて、夜の静かな海を眺めていた。
レナはそっと後ろから近づく。でもバッツには振り向かなくても近づいてくるのが誰なのか
わかっているみたいだった。
「眠れないのかい?」
レナがちょこんとバッツのとなりに座ると、バッツは微笑んでレナの顔を見た。
バッツのそんな表情を見るたびにレナの胸はどきりとする。
今のこの瞬間だけ、バッツの笑顔はレナにだけ向けられている。
そう考えると、冷えてしまった身体に熱がこもってくるような気がする。
・・わたし、へん。ねつでもあるのかな。
レナはバッツの言葉にうなずきながら、ぼぅっと、考えた。
「新しい世界に迷いこんじゃったしな・・。ちょっと疲れてるのかもしれないな。」
やだ、そんなこといわないで。あなたのほうが、わたしなんかよりもっと疲れてるはずなのに。
「見張り、ごめんな?君たちをほっといて」
うんん、そんなことどうでもいいわ。
「これからのことを考えてたんだ。一人になって・・」
まぁ。やっぱり。
レナはちょっと眉をよせた。
一人で考えて、一人でいろんなことを背負って。
「・・レナ」
バッツに腕をつかまれてはっとした。
泣いていた。自分でも気付かぬうちに。
「・・ごめんなさい」
レナは心配そうに見つめるバッツに言う。
「どうした?気分が悪いのか? どこか痛いのか?」
レナの瞳からはつぎからつぎへと涙が溢れ出してきて、声も出ないほどだった。
レナはふるふると首を振り自分の手のひらに顔をうずめた。
・・あなたのことが、心配なの!
そんなレナの肩をバッツは躊躇しながらも、抱いた。
レナは驚いて、手のひらから顔を離す。
すぐそばにバッツの顔があった。
さらに驚くレナに、バッツはにかっと笑って、レナの額に自分の額をつけた。
「!?(キャー)」
「心細くなったか?」
「・・え?」
「タイクーン城が、恋しくなったか?」
「・・・」
レナはかすかに首を振る。
そりゃあ、恋しくなる時もあるが、そんなこと言ってる場合ではない。
「俺に任せなさい。」
バッツは照れくさくなって、額を離した。
「レナの不安も、何もかも、俺が引き受けるから。俺はだいじょうぶ。めったなことじゃぁ
へこたれないよ。」
そうしてまたニッコリ笑う。
レナは、その笑顔を見て、ちょっと、自分の不安が軽くなったように感じた。
・・あぁ、この人は、つよいひとだ。
「だから、泣くな。皇女様。」
「・・うん」

見ると、海と空の境目がうっすらと明るくなってきている。
「・・戻るか。」
と、バッツは立ち上がり、レナに手を差し出した。
うん、とうなずいて、バッツの手を取り、立ち上がる。
ちょっと、残念のような気もするけど。
この二人だけの時間がもうちょっと欲しいって思うのは、私のわがままかしら?

バッツも実は同じ気持ちみたいだった。
歩き出してもレナの手を握ったままだったから。

・・・・・・・・・


  はじめにお読みください。
  
  こちらのサイトはFF5・聖剣3・彩雲国物語の二次創作小説サイトです。
  カップリングはバツレナ・デュラリー・燕秀がメインです。
  (それ以外はあんまりありません)
  かわいいくらいのエロあります。閲覧は自己責任でお願いします。
  
  上記ゲーム等の版権元様とは一切関係ありません。
  

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